一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス 2009年の大気質指標(暫定版)発表
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2010.02.03 【情報源】イギリス/2010.01.28 発表
イギリスで、政府の持続可能な開発戦略のための68項目の指標のひとつである、2009年の大気質指標(暫定版)が発表された。大気質指標は粒子状物質(PM10)と地上レベルオゾンの年間平均濃度を測定するもので、汚染の度合いが「中程度」及び「高度」とされた日数も示される。
主な結果は以下の通り。
●都市部の粒子状物質の平均濃度(バックグラウンド値)は、2008年から変化はなく、2009年は19マイクログラム/m3。1993年以降、濃度の変化に波があったが、全体的には減少傾向にある。
●道路沿いの粒子状物質の平均濃度は、2009年は22マイクログラム/m3(2008年は26マイクログラム/m3)。1997年以降、減少傾向にある。
●都市部のオゾン平均濃度(バックグラウンド値)は2009年は55マイクログラム/m3(2008年は59マイクログラム/m3、1992年は44マイクログラム/m3)。1992年以降、長期的に増加傾向にあるが、ここ数年は横ばいとなっている。
●地方部のオゾン平均濃度は、2009年は68マイクログラム/m3(2008年は71マイクログラム/m3、1987年は59マイクログラム/m3)。長期的に見た明確な傾向は特にない。
●都市部で汚染の度合いが「中程度」もしくは「高程度」と記録された日数は、平均12日(2008年26日、1993年59日)で、年によってばらつきが大きい。
●地方部で汚染の度合いが「中程度」もしくは「高程度」と記録された日数は、平均32日(2008年45日、1987年21日)で、この数字も波がある。
なお、この結果は暫定的なものであり、夏ごろ、最終結果が発表される予定。【イギリス環境・食糧・農村地域省】