一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ スモッグ基準の強化を提案
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2010.01.15 【情報源】アメリカ/2010.01.07 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、1月7日、スモッグ基準(地上レベルオゾン基準)の強化を提案した。スモッグは、工場や発電所、自動車の排気ガスが日光と反応して発生し、ぜんそく、心臓や肺の疾患など様々な健康問題につながる。健康な人でも屋外での作業で影響を受ける恐れがある。これまでの基準は、2008年3月に定められた0.075ppmであったが、EPAでは、今回、人の健康の保護を目的とした第1基準を0.060〜0.070ppm(8時間値)とするよう提案。また、植物など環境の保護を目的とした第2基準を設定することも提案している。第2基準は季節的な基準で、植物の成長を阻害し、落葉や病気につながる可能性のある地上レベルオゾンへの曝露から植物を保護することを目的としている。
最終的な基準の程度にもよるが、この提案による健康面でのメリットは、130億〜1000億ドルに上る見込み。一方、提案の実施に必要なコストは、190億〜900億ドルの範囲内だという。【EPA】