一般財団法人環境イノベーション情報機構
フランス エネルギー生産に関する新ロードマップ決定 再生可能エネルギーを重視
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2009.12.28 【情報源】フランス/2009.12.17 発表
フランスのボルロー大臣は、エネルギー生産に関する新たなロードマップを承認した。環境グルネル(環境懇談会)の方針に従い、この新ロードマップでは再生可能エネルギーの発展に重点が置かれ、2012年までに50%、2020までに120%の成長を目指す。この期間に、エネルギーミックスに占める再生可能エネルギーの割合は23%に達する見込み。
また、電力分野の新たな「投資複数年プログラム(PPI)」では、ソーラー発電、風力、バイオマスによるコジェネレーション、海洋エネルギーについて環境グルネルの目標を確認。水力発電については、生物多様性と水流の保全に配慮する。電熱生産地区では、2015年までに、石炭火力発電所を半分以上閉鎖し、ガス発電に置き換える。また、CO2の回収・貯留システムを持たない新規の石炭発電は許可されない。
熱分野については、再生可能エネルギーの増加を第一とし、熱生成に関する新たなPPIでは、再生可能エネルギーによる熱供給を受ける住宅を2倍にする計画である。これにより、200万軒の住宅がヒートポンプを導入、400万軒の住宅が太陽熱温水器を設置する。
最終エネルギー消費量は、今日の177 Mtepに対し、2020年には167 Mtepに減少する見込み。環境グルネルのシナリオがない場合には、2020年に202 Mtepに増加するおそれがある。
ボルロー大臣は、「PPI-電力」 と 「 PPI-熱」に関する省令(アレテ)に署名。省令は官報に掲載された。【フランス エコロジー・エネルギー・持続可能な開発・海洋省】