一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ スモッグ基準を見直しへ
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2009.09.28 【情報源】アメリカ/2009.09.16 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)のジャクソン長官は、国の2008年スモッグ(地上レベルオゾン)基準を再検討する方針を明らかにした。人の健康を保護しつつ、科学的にもしっかりとした基準を目指すという。今回の見直しは、人の健康の保護を目的とした第1基準(子供やぜんそく患者など、健康面で影響を受けやすいグループを含む)、視界の透明性、作物や動植物、建物への被害を防ぐことを目的とした第2基準の両方が対象。
EPAでは、2009年12月までに基準の改正案を提案し、2010年8月までに最終決定を下す予定だという。2008年の決定につながった、1700件以上の研究成果やパブリックコメント、スモッグ基準の強化を勧告したEPAの大気浄化科学諮問委員会の意見なども全て見直しを行う。
地上レベルオゾンは、工場や発電所、自動車等からの排気ガスが日光と反応して形成され、肺機能の低下やぜんそくの悪化、さらに早期死まで、呼吸器系の様々な疾患との関連性が指摘されている。【EPA】