一般財団法人環境イノベーション情報機構
服飾デザインの持続可能な未来 イギリス環境大臣がナイキ社を訪問
【エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2009.09.24 【情報源】イギリス/2009.09.10 発表
イギリス環境・食糧・農村地域省のノリス政務次官は、ベルギーにあるナイキ社の工場を訪れ、同社の「(環境に)配慮されたデザイン」コンセプトが様々なスポーツウェア製品に組み込まれている様子を視察した。これは同省の持続可能な衣料品ロードマップの一環となるもの。この「配慮されたデザイン」コンセプトでは、設計から製造、販売、廃棄に至るまで、衣類のライフサイクル全般にわたって、使用される素材や環境負荷を考慮する。素材の持つ有害性を最小限にする、ゴミを減らす、素材や製品をリユースする、さらにリサイクルの際には製品のリユースの可能性を最大限追求するといった配慮がなされている。
こうしたアプローチは、環境に配慮した製品が、隙間のような小さな市場にとどまるものではなく、品質や外観、スタイル、使いやすさなどを損なうことなく、市場の主流商品になれることを示している。
またノリス政務次官は、ナイキがベルギーの廃棄物管理会社「IOK社」と試験的に行う靴のリサイクル・プロジェクトも視察した。この計画は、ブランドを問わず、使い古しのスポーツシューズを回収し、バスケットコートやテニスコート等の舗装材など3種類のスポーツ用資材に再生利用する。同社では、靴の製造工程から排出された不要な素材の大半もリサイクルし、これらの製品を製造している。【イギリス環境・食糧・農村地域省】