一般財団法人環境イノベーション情報機構
第2次「健康・環境全国計画」がスタート
【健康・化学物質 公害予防/被害】 【掲載日】2009.07.30 【情報源】フランス/2009.07.22 発表
2009〜2013年を対象期間とする「第2次健康・環境全国計画(PNSE2)」がスタートした。同計画は、国の代表、地方公共団体、協会、組合組織、企業などで構成される作業グループの提案に基づいている。計画は、(1)健康に強く影響する病理学な要因の削減、(2)環境面での不公平の削減 という2つの大きな柱で構成され、63件の具体的な対策がしめされている。具体的な対策としては、
●大気中の粒子状物質の削減
●毒性が強いと判断された6種類の物質について、大気中・水中への排出量を30%削減
●建物内の空気の質の向上
●労働環境で発がん物質、生殖毒性物質などに曝露するリスクの削減 などが盛り込まれている。
これらの対策を有効に実施するため、政府は5年間で同計画に3億8000万ユーロを支出する予定で、さらに研究予算1億1000万ユーロが加えられる。
なお、前回の第1次健康・環境全国計画は2004年に始まった。【フランス エコロジー・エネルギー・持続可能な開発・海洋省】