一般財団法人環境イノベーション情報機構
EU PM10基準の達成期限を一部延長
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2009.07.14 【情報源】EU/2009.07.02 発表
欧州委員会は、7月2日、粒子状物質(PM10)に関する大気質基準について、一部の地域を一時的に適用除外とする決定を下した。EUの大気質指令(2008/50/EC)の下、EU加盟国は厳格な基準に従って、国内の特定の場所につき、PM10基準の達成期限を2011年6月まで延長することができる。オーストリア、ベルギー、ドイツ、デンマーク、ギリシャ、スペイン、フランス、ハンガリーおよびスロバキアから、国内の合計94ヶ所について、一時的に適用除外とする申請があったが、欧州委員会は、オーストリア、ドイツ、ハンガリーの19ヶ所について達成期限の延長を承認、他の地区については適用除外に反対することを決定した。
期限延長の条件は、
●本来の基準達成期限以前に、あらゆる適切な措置がとられていること、
●延長の理由が以下の理由の一つまたは二つ以上に該当すること、(1)他国からの越境汚染、(2)気象条件の悪化、(3)地域固有の特性が汚染の拡散に影響を及ぼしている
●延長期限(2011年6月)までに基準を達成すること、である。【欧州委員会環境総局】