ドイツ内閣　国家バイオマス行動計画を承認

【エネルギー バイオマス】 【掲載日】2009.05.14 【情報源】ドイツ／2009.04.29 発表

　ドイツ連邦内閣は、4月29日、国家バイオマス行動計画を承認した。
　欧州委員会は、2005年に発表した欧州バイオマス行動計画において、EU加盟国にバイオマスのエネルギー利用のために国別の行動計画を作成するよう求めており、今回の行動計画はこれに応えるもの。
　ドイツでは、現在、一次エネルギー需要の5％弱がバイオエネルギーで供給されている。2009年4月にEUが設定した目標と、2007年8月にドイツ連邦政府が策定した総合的な気候・エネルギープログラムの目標を達成するため、2020年までに、この割合を大幅に増加させる必要がある。
　バイオマス行動計画は、バイオエネルギーの拡大を効率的に、持続的に実現するために必要な戦略と具体的な対策を示している。
　行動計画は、本文と技術補足文書からなる。本文では、熱生産、電力生産、動力用燃料生産のためのバイオマス利用と、それぞれの分野の対策の提案がまとめられている。技術補足文書では、バイオマス利用の現状とバイオマスの可能性が紹介され、さらに、多様な利用オプション（電力、動力、熱）の特徴と評価が示されている。【ドイツ連邦環境省】