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環境ニュース[海外]

EPA ヒト被験データ等の利用について 科学面・倫理面での検討開始

健康・化学物質 その他(健康・化学物質)】 【掲載日】2002.01.07 【情報源】アメリカ/2001.12.14 発表

 EPAは、全米科学アカデミーに対し、ヒト被験者に有毒物質を意図的に服用させ、その影響を確認または定量化するといった研究成果をEPAが利用することについて、科学的および倫理的な側面に関し、検討を行うよう要請した。
 EPAは、アカデミーに対し、EPAがこのような研究結果の受入可能性を決定するに当たって検討すべき、一定の要素およびクライテリアについて勧告を行うよう求めた。また、研究評価のための科学的・倫理的なクライテリアを策定するにあたり、国際的に認められたプロトコルである「ヒト被験者の保護に係る規則」(共通規則)(Protection of Human Subjects Rule(“the Common Rule”))を適用することが可能であるかについて勧告を行うことも求めている。
 この際、EPAは、アカデミーに対して、すべての利害関係者が意見を述べることができるよう、公開の、参加自由なプロセスを審査に組み入れることを求めている。アカデミーによる審査に続いて、EPAは連邦の関係主体、利害関係者および一般市民の参加プロセスを設け、政策策定、規則制定を行う予定である。
 アカデミーによる検討が行われ、政策として実施されるまでの間、EPAは、このようなヒト研究の結果を、意思決定の際に、依拠したり、検討したりしない予定である。検討期間中に、こうした研究結果に依拠したり、検討したりすることが法的に必要となった場合、EPAは、科学諮問委員会の部会を招集して、問題となる研究の科学面、倫理面について審査するとともに、一般市民が参加する機会を設ける予定である。【EPA】

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