一般財団法人環境イノベーション情報機構
フランス CO2排出量の少ない自動車を後押し 大規模な自動車業界支援計画を発表
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2009.02.19 【情報源】フランス/2009.02.10 発表
フランス政府は、2月9日、CO2排出量の少ない自動車の開発、CO2排出量に応じた報奨金・課徴金制度(ボーナス・ペナルティ制度)の強化などを盛り込んだ、大規模な自動車業界支援計画を約束した。CO2排出量の少ない自動車の開発については、2008年のパリ・モーターショーの際に、サルコジ大統領が発表した低炭素車計画を進展させ、特に研究開発のための協力プログラムに、最高2億5000万ユーロの融資を提供する。ハイブリッド車や電気自動車のための駆動系列、バッテリーについて、フランスに業種組合を創設することがその目的の一つである。また、既存のモーターの環境性能の向上も目指す。
こうしたテーマについて、企業の多様な取り組みを促すため、環境エネルギー管理庁(ADEME)の実証基金からの交付金も5000万ユーロ上積みされる。
また、ボーナス・ペナルティ制度と廃車手当については、政府が5億ユーロを負担し、2009年に強化を図る。
廃車手当は、2008年12月4日から2009年12月31日まで、金額が1000ユーロに引き上げられ、対象も以下のようになる。
●10年以上の車両を廃車にする場合(以前は15年以上)
●CO2排出量が160 gCO2/km以上の乗用車(以前は130 gCO2/km〜)
●CO2対策のない小型トラック
ボーナス・ペナルティ制度については、低炭素車を対象とした5000ユーロのボーナスを小型トラックにも適用するとともに、ペナルティについては、2009年の財務法により、人数の多い家族や障害者への配慮、バイオ燃料を利用した場合の優遇措置が盛り込まれた。【フランス エコロジー・エネルギー・持続可能な開発国土整備省】