一般財団法人環境イノベーション情報機構
COP14/MOP4の成果
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2008.12.17 【情報源】国連/2008.12.12 発表
ポーランドのポズナニで開催されていた第14回気候変動枠組条約締約国会議・第4回京都議定書締約国会合(COP14・MOP4)が、12月12日に閉幕した。今回の会議で各国は、2009年末のCOP15/MOP5において、地球温暖化防止のための野心的・効果的な枠組に合意すべく、来年には完全に「交渉モード」に移行することを約束した。また、技術の分野では、地球環境ファシリティの「技術移転に関するポズナニ戦略プログラム」が承認されるなど進展が見られた。このプログラムは、途上国が求めている地球温暖化防止技術、適応技術に、民間からの投資を呼び込むことで、投資の規模拡大を図るものである。
この他、適応基金に関する議論が終了し、2009年中に途上国で実施される適応のためのプロジェクトに資金が提供できるようになった。適応基金は、クリーン開発メカニズム(CDM)事業の利益の一部や寄付金を財源としている。今回、さらに、共同実施(JI)事業や排出量取引の利益を財源とすることも議論されたが、合意できなかった。
CDM手続きの簡素化・迅速化についても決議がなされ、CDM理事会に対して、CDM事業の地域的な偏りを減らすための手続き・方法論を検討すること、CDM事業へのCO2回収・貯留事業の追加について検討することなどを要請した。2012年までの重要事項である、適応、資金、技術、森林減少・劣化からの温室効果ガス排出削減(REDD)についても進展が見られた。
一方、京都議定書締約国は、2013年以降の約束も第一約束期間の削減目標に沿って、原則的に、量的な排出削減目標とすることに合意した。
2009年の会合の予定は、3月29日〜4月8日(ボン)、6月1〜12日(ボン)、8・9月、12月7〜18日(COP15/MOP5 コペンハーゲン)。【国連気候変動枠組条約事務局】
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