一般財団法人環境イノベーション情報機構
北京オリンピック 環境技術も活躍中
【エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2008.08.20 【情報源】国連/2008.08.05 発表
2008年北京オリンピックにおいて、ソーラーエネルギーや風力発電、環境配慮型照明などの環境技術が大活躍している。北京オリンピック組織委員会は、この大会を環境にやさしい大会とすべく、2005年11月にUNEPと協定を締結し、様々な環境対策を進めてきた。主な対策は以下のとおり。
●ソーラー発電を選手村や会場の照明に活用。陸上競技やサッカーが行われるメインスタジアムの国家体育場では、130KWの太陽光発電システムを照明用に利用。
●選手村の冷暖房システムに青河下水処理場の処理水を活用し、電力消費量を約60%節約。
●国家水泳センター(いわゆる「水立方」)では、透光性の天井や壁を採用して自然光を取り込むとともに、特別設計の「ビームパイプ」で、廊下やトイレ等にも太陽光を取り込んでいる。
●メディア村では、屋根や道路等に透水性ブロックやパイプを利用し、少なくとも3000m3の雨水を回収。
●紙や金属、プラスチックなどの廃棄物のうち、50%をリサイクルする目標を設定。
2008年後半には、北京オリンピックの開催に伴う影響(大気質、交通、エネルギー、水、廃棄物等)を評価する「大会後環境報告書」が公表される予定。【UNEP】