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環境ニュース[海外]

イギリス バイオガスを促進へ

エネルギー バイオマス】 【掲載日】2008.07.28 【情報源】イギリス/2008.07.16 発表

 7月16日、企業やNGOの代表ら50名が、イギリス環境・食糧・農村地域省と、食品廃棄物や家畜糞尿などの有機物からエネルギーを生産する嫌気性発酵の利用を大きく進めるプログラムについて話し合った。このプログラムは、2月にベン環境大臣が発表したもので、1000万ポンドを投じて、バイオガスの実証プロジェクトを支援する。200万世帯分の電力を供給できると見込まれている。
 今回の会合には、農業者やバイオガス企業、スーパーマーケット、水道・エネルギー企業、廃棄物処理業者や食品業界、NGO、地方自治体等の代表が参加。嫌気性発酵によるエネルギー利用を広げる上での問題点の克服や、国内でのキャパシティの拡大に協力して取り組んでいくことに合意した。秋には、フォローアップ会合を開催、進捗状況を検討し、目標達成方法を示す予定である。
 嫌気性発酵によるバイオガス生産は、熱源、電力源、運輸燃料となりうるだけでなく、埋立処分される有機性廃棄物を減らし、温室効果ガスの削減にもつながる。
 なお、このプログラムは、カーボントラストの助けを得て廃棄物・資源行動計画(WRAP)が行うもので、秋に公募を予定している。バイオガス生産の費用対効果の最大化、嫌気性発酵を利用した環境利益の最大化、食品供給網のカーボンフットプリントを削減する嫌気性消化の可能性の最大化等の要件を1つ以上満たすプロジェクトを、3〜6件選定する。【イギリス環境・食糧・農村地域省】

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