一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス バイオマス燃料としての廃材木について新たな市場情報レポートを発表
【エネルギー バイオマス】 【掲載日】2008.04.22 【情報源】イギリス/2008.04.09 発表
イギリスで4月9日、大きな可能性を秘めた再生可能エネルギー資源である廃材木について、新たな市場情報レポートが発表された。この報告書は生産者やアグリゲーター、廃木材の利用者について調査し、廃木材のエネルギー回収やCO2削減効果について詳述したもの。近年、バージン木材にはリサイクル市場やエネルギー市場の注目が集まってきているが、年間1千万トンに上る廃材木は、そのほとんどが埋め立て処分されている。
廃材木は、市町村、建設・解体業、商業及び産業廃棄物の流れの中で利用することのできる未利用バイオマス資源であり、ラドック大臣(気候変動・廃棄物担当)は、「廃木材2百万トンからのエネルギー回収で、2600GWhを発電し、CO2排出量を115万トン削減することができると推定され、発電と同時に熱回収を行った場合の利益は更に大きい」としている。
ただし、廃材の大半は汚れていることから、これを実現するためには、「廃棄物の焼却に関するEU指令」に則した熱電回収焼却施設の増加と地域的分布の改善がカギとなる。【イギリス環境・食糧・農村地域省】