一般財団法人環境イノベーション情報機構
EPA 製鉄所からの水銀排出対策を強化
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2008.01.07 【情報源】アメリカ/2007.12.17 発表
EPAは、電気炉(アーク炉)を利用している製鉄所からの水銀排出量を削減するため、新しい大気排出基準を公表した。この規則は、自動車スクラップを購入している製鉄所に対し、水銀を利用したスイッチを除去するプログラムに参加するよう求めるもの。この「全国自動車水銀スイッチ・リカバリー・プログラム」は、自動車スクラップを圧縮・破砕・溶解する前に、水銀を含有するスイッチを除去することを目指している。こうしたスイッチは、2003年以前に製造された自動車のアンチロック・ブレーキ・システム(ABS)、ボンネットやトランクの照明等に用いられてきた。
新たな基準により、大気中に排出される水銀を年間約5トン、鉛やマンガン、ニッケル、クロムを約52トン、さらに粒子状物質を約865トン削減できると期待されている。【EPA】