一般財団法人環境イノベーション情報機構
モントリオール議定書締約国会議 HCFC類の廃止スケジュール前倒しを検討
【地球環境 オゾン層】 【掲載日】2007.09.25 【情報源】国連/2007.09.14 発表
モントリオール議定書の第19回締約国会議が、9月12〜21日にカナダのモントリオールで開催される。今回の会議では、代替フロン(HCFC類:ハイドロクロロフルオロカーボン類)の廃止スケジュールの前倒しについて話し合う予定。HCFC類は、10年以上前から、CFCの代替品として利用が進められ、最近では、冷凍システムやエアコン、発泡剤などに広く使用されている。
現在のスケジュールでは、先進国は2030年までに、途上国は2040年までにHCFC類を廃止することになっているが、10年ほど前倒しできる見込みが出てきた。HCFCsは温室効果もあるため、これにより、180億〜250億トンのCO2を削減するのと同等の効果が生じる(世界の温室効果ガス年間排出量3.5%に相当)。また、公表されたばかりのモントリオール議定書技術経済評価パネル報告書によると、削減効果はこれまでの予測を上回り、CO2 380億トンに上るという。
会議では、HCFC類の廃止スケジュールについて、9カ国から、6つの異なる提案が出されている。【UNEP】