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環境ニュース[海外]

中国 非道路車両・機械の排ガスを規制 初の国家基準が年内に制定の見込み

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2007.07.13 【情報源】中国/2007.02.01 発表

中国 非道路車両・機械の排ガスを規制 初の国家基準が年内に制定の見込み
 都市建設ではブルドーサー、ロードローラー、掘削機が不可欠であり、農業生産では、トラクター、複合収穫機、井戸掘削機などは不可欠である。これら非道路車両・機械は数量的には道路上の自動車よりはるかに少ないが、汚染物排出量は無視できない。
 中国初の非道路機械汚染物排出の国家基準が間もなく制定される。2005年4月から意見募集していた『非道路移動機械用ディーゼル排気汚染物排出制限値・測量方法(中国I、II段階)』は今年中に公布、実施される見込みである。
 非道路車両・機械発動機の定義は広く、中国ではこの種の発動機は多く産業に分布している。中では、園林機械(主に小型発動機)、農業用運輸車、トラクター(単シリンダ型ディーゼル機関や複シリンダ型小型ディーゼル)、工程機械(主に大型ディーゼル機関とガソリン機関)がある。
 現在、中国の非道路車両・機械の排出水準の向上が望まれている。生産量が世界各国同類製品の75%以上を占め、台数がディーゼル機関総量の80%を占める単シリンダ型ディーゼル機関は技術投入量が低く、付随体系が発達し、設置し易い機械製品である。既存の三輪・小容積四輪農業用運輸車、20〜40馬力車輪式トラクターに付随する横置き式単シリンダ型ディーゼル機関では、信頼性がとても低く、排出基準も大幅に超過し、燃費が悪く、付随部品の経済性が悪い等の欠点のため、環境基準と動力技術要求を満たす新製品による代替が急がれている。
 『非道路移動機械用ディーゼル排気汚染物排出制限値・測量方法(中国I、II段階)』は主に非道路移動用機械の最大パワーが560kW以下のディーゼル機関に適用する。具体的には非固定回転速度の工業ボーリング設備、工程機械、農業用機械、林業機械、材料積み卸し機械、フォークリフト、除雪機、空港用運搬機、固定回転型コンプレッサー、発電ユニット、漁業機械、ポンプなどが含まれている。
中国の最も古い非道路用発動機排出規制の排出基準は2003年4月1日に公布した2件の北京地方基準『DB11/184−2003非道路ディーゼル排ガス可視汚染物制限値・測定方法』と『DB11/18−2003非道路ディーゼル排ガス汚染物制限値・測定方法』である。基準はユーロ第I・第II段階の排出制限値を採用した。実施時間はそれぞれ2003年1月と2005年1月である。
 中国では間もなく実施する『非道路移動機械用ディーゼル排気汚染物排出制限値・測量方法(中国I、II段階)』も同様にEU基準を参考にした。EU〔指令97/68/EC〕の上で農業、漁業機械の基準を加えた。第Iフェーズでは、37kW以下ディーゼル機関の排出規制を強化し、第IIフェーズでは、18kW以下のディーゼル機関の排出規制を強化する。【中国環境報】

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