一般財団法人環境イノベーション情報機構
世界の投資トレンドは 再生可能エネルギーとエネルギー効率化技術に
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2007.07.02 【情報源】国連/2007.06.20 発表
UNEPによる「持続可能なエネルギー投資に関する世界の投資トレンド調査報告書2007」が、6月20日に発表された。報告書によると、再生可能エネルギーとエネルギー効率化技術への投資額は急増。再生可能エネルギーへの投資額は、2005年の800億ドルから、2006年には1000億ドルの大台にのった。このうち710億ドルは企業や新規事業に注がれ、2005年から43%増加したという。また、約300億ドルはM&Aなどによるものだった。
再生可能エネルギーは、今では世界のエネルギーの約2%を生産し、発電への世界の投資額の18%を占めている。新規の発電容量という観点から見ると、既に、石炭やガスと並び、再生可能エネルギーから生み出されたエネルギーの割合がさらに増えることは確実である。
なお、先進国だけでなく、途上国においても再生可能エネルギー産業は発展しはじめており、中国での投資額は全世界の9%を占める。
報告書は、ブームの背景として、気候変動、エネルギー需要の増大やエネルギー安全保障といった問題に世界的な関心が高まっていること、原油価格の高騰が続いていることなどを指摘。再生可能エネルギーやエネルギー効率化に関する消費者意識の高まり、政府による法制度の整備や支援制度の導入も促進に役立ったとしている。【UNEP】