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環境ニュース[海外]

POPs条約批准手続きを開始

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2001.11.12 【情報源】ドイツ/2001.10.31 発表

 ドイツ連邦内閣は、危険化学物質を禁止するPOPs(残留性有機汚染物質)条約の批准手続きを開始した。
 連邦環境大臣トリッテン氏は、次のように発言した。「連邦政府は、2002年9月に行われる持続可能な世界サミットまでに批准することを考慮に入れている。DDT(有力な殺虫力を有する有機塩素系の化合物)やダイオキシンを世界的に禁じることは、包括的な科学物資の安全性の確保への道しるべとなるだろう。」トリッテン氏は、また、ドイツ連邦政府が、条約事務局をボンに設置するよう、働きかけることも表明した。
 POPs条約では、12種類の危険化学物質の製造・使用の廃絶、排出の削減等が定められている。12種類の危険化学物質とは、8種類の農薬及びダイオキシン、ジベンゾフラン、ヘキサクロロベンゼン、ポリ塩化ビフェニールである。これらの物質は、自然環境や食物連鎖の中に蓄積するものである。条約は、2001年5月にストックホルムで採択された。
 EU内では、従来より、POPsに指定されている農薬の利用に対して、厳しい規制や制限が課せられてきた。ゆえにトリッテン氏は、とりわけ発展途上国で、取組みが進められることが重要であり、そのために先進国は、途上国に対し、技術支援や資金援助を行う必要があると強調している。
これまで104の国々とEUが、この条約に署名を行っている。条約発効には、50カ国の批准が必要である。その作業には、これから2年から3年の期間が必要であると考えられている。【ドイツ連邦環境省】

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