一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[海外]

中国 北京市:廃タイヤのゴムチップを利用した舗装道路を普及

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2007.06.08 【情報源】中国/2007.03.20 発表

 北京市路政局が先日公布した『北京市廃タイヤゴムチップアスファルト及び混合材料設計施工技術手引き(試行)』では、今年から北京の道路修復に加工処理された廃タイヤゴムチップを用いた道路舗装を普及させるよう定めた。この技術の使用によりコスト削減、騒音の低減が可能となり、その効果は交通量が30%減ったのに相当する。
 現在、同市では廃タイヤ量が毎年20万トン以上の速度で増加しているが、環境適正処理できる量はその10%しかない。現在の廃タイヤの大部分は再生処理して再生タイヤとして販売しているが、再生過程で使用される脱硫技術の汚染度が高く、エネルギーを大量消費するため、環境面で悪影響をもたらす。この他、一部農村地区で盛んに行われている古い製油法による廃タイヤ利用の汚染はさらにひどい。国家環保総局の統計によると、2005年の全国廃タイヤの古い製油法と再生ゴム生産による二酸化硫黄排出量は48万トンで、1トンの廃タイヤ燃焼あたりの二酸化硫黄排出量は200kgである。
 ここ2年間で同市路政局は廃タイヤ利用によるゴムチップ生産の課題研究を実施し、この研究では主に物理的に廃タイヤを粒状に加工し、アスファルト混合材料に加えた後、舗装道路に利用するものである。この方法は環境にやさしいだけではなくコスト低下にもなる。現在、廃タイヤ利用によるゴムチップ生産技術は北京の四環路と京通高速などの高レベルの路面改修に利用され、これにより改修コストを10〜20%削減、路面騒音を2〜4dB削減でき、その効果は交通量が30%減少したのに相当する。【中国環境報】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース