一般財団法人環境イノベーション情報機構
中国 上海:90%以上の医療廃棄物を集中処理
【ごみ・リサイクル 産業廃棄物】 【掲載日】2007.06.07 【情報源】中国/2007.03.19 発表
先日、『上海市医療廃棄物処理環境汚染防止規定』が施行され、90%以上の医療廃棄物に対し集中処理方式を導入することとなった。規定によると、医療廃棄物排出企業は国家と上海市の関連規定に従い、要求通りの収集容器を設置し、分別回収を行い、医療廃棄物を生活ゴミに混ぜてはならない。医療廃棄物排出企業は国家基準に基づき医療廃棄物を包装後、収集容器に捨てなければならない。病原体標本、菌類、毒種保存液などの危険廃棄物については規定に基づき消毒後、包装しなければならない。医療廃棄物排出企業は専門の廃棄物暫定保管地点と警告標示を設置しなければならない。廃棄物集中処理会社は規定に従い、医療廃棄物排出企業が臨時に設置した保管地点まで医療廃棄物を定期的に回収しに行かなければならない。医療廃棄物処理会社は規定通りに衛星測位装置を取り付けた専用の密閉車両で医療廃棄物を運搬しなければならない。また処理時に処理基準と規定に対応した処理を行い、汚染物の排出基準を満たすようにしなければならない。
今回の規定では医療廃棄物集中処理料金制度が制定された。医療廃棄物排出企業は上海市物価局の基準に従い、集中処理時に集中処理企業に処理費を支払わなければならない。【中国国家環境保護総局】