一般財団法人環境イノベーション情報機構
中国 脱硫脱硝集塵一体化技術が完成
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2007.05.30 【情報源】中国/2007.01.23 発表
北京市環境科学研究院シニアエンジニアの謝載衡氏は、酸化原理を利用した「石炭ボイラー無添加剤脱硫集塵脱硝酸化物技術」を発明し、集塵・脱硫・脱硝一体化を実現した。同技術は廃水と固形廃棄物の排出もなく、脱硝率90%以上、集塵率99%以上、一酸化窒素をほぼ除去できる。謝氏の紹介によると、この技術は集塵設置を省き、設備コストは現在の脱硫設備のわずか1/3。その脱硝能力はボイラー・ファーネス温度を高め、熱効率を増し、発電所燃料費を減らし、ボイラー燃焼温度上昇後の一酸化窒素濃度増加という難題を解決した。この技術は高硫黄石炭を燃焼するボイラーで効果が最もよく、中国内外で常用される石灰中和法の脱硫設備で生じる垢の難題を解決し、循環洗浄水は1/2に減らし、2次汚染もない。【中国環境報】