中国　農業部がバイオマス事業センターを設立、農業資源データベース構築へ

【環境一般 調査/研究】 【掲載日】2007.05.29 【情報源】中国／2007.01.02 発表

中国　農業部がバイオマス事業センターを設立、農業資源データベース構築へ
　農業部バイオマス事業センターが先日、発足した。同センターは農業部計画設計研究院に設置され、主にバイオマス産業計画を検討し、バイオマス技術の研究・開発・技術集積・成果の中間産業化を進め、バイオマス技術の交流・研修・モデル普及・情報サービスを行う。
同センターの短期目標は、[1]同センターの開放型プラットフォームを築き、農業バイオマス技術研究・事業の集積を強め、固形化・燃焼・メタンガス・燃料エタノール・バイオマス材料などの重要技術の研究と設備開発で飛躍的発展を進め、自主的知的財産権を持つ技術・製品を開発すること。[2]先進的なバイオマス事業技術を普及させること。[3]バイオマス産業化モデル事業を実施すること。[4]中国農業バイオマス資源の現状調査を実施し、同資源の保有量と分布状況を明らかにし、農業バイオマス資源データベースを構築し、同産業の形成と発展を促進すること――である。
　中・長期的目標は以下の通り。[1]バイオマス事業科学技術革新を全面的に進め、バイオマスエネルギー実用化と材料利用などの分野で世界先進水準にし、一部の技術では世界最先端水準に到達させることにより、中国農業バイオマス産業の国際競争力を強化する。[2]バイオマスエネルギー・製品のエネルギー消費に占める比重を高め、バイオマス利用により農村の生活燃料不足を解決する。[3]農業廃棄物の資源化利用を実現し、中国生態環境保護と社会経済の持続的発展を促進する――である。【中国環境報】