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環境ニュース[海外]

中国 大企業が続々と参入 再生金属産業に注目集まる

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2007.05.29 【情報源】中国/2006.10.31 発表

 中国有色金属工業協会と浙江省台州市政府の主催による「投資と市場」をテーマとした第6回再生金属国際フォーラムが、11月8日〜9日に台州で開催される。
 ここ数年、循環型経済発展と節約型社会建設の目標が出され、各級政府部門と社会各界は再生金属産業の発展を高く重視している。
 大企業が再生金属産業に参入するのは、一方では戦略的発展の観点から見た場合、例えば資源型企業は、自社の原材料が不足した時に、まず多方面で開発を行う必要があり、またある企業では自社の鉱山がなくなったが、金属加工技術と設備は揃っているといった場合、再生金属産業参入の前提条件となる。他方では、企業の原材料コストを考慮し、例えばアルミ型材料メーカーは、原料に10%〜15%の再生アルミを混合することで、品質を維持しつつ生産コストを大きく下げられる。
 大企業の参入は同時に、産業発展の追い風となった。中国有色金属工業協会再生金属分会の統計によれば、2006年1月〜8月期、中国の各種類非鉄金属廃棄物輸入量は407万トンに達し、このうち銅含有廃棄物が294.6万トン、アルミ含有廃棄物が107.4万トン、含有廃棄物が4.9万トンで、2005年と比べ、銅廃棄物は7%減少し、アルミ廃棄物はほぼ変わらず、廃棄物は20%と大幅に増加した。同期の中国国内における各種類金属回収量は100万トンを超えた。再生金属分会の理解によると、2006年の再生金属生産量は、2005年より20%以上増加する。2006年中国の再生アルミ生産能力は約30万トン増強され、建設中の再生アルミ生産能力は更に30万トンある。再生銅工業の新規生産能力は30万トンに達する。再生工業も発展し、年間生産能力は10万トンに達すると予測される。このように2005年と比べ、2006年の年間再生金属生産量は430万トンにも達し、2005年同期から19%も増加する。
 中国国内の廃棄物回収産業の付加価値税の問題について、2006年3月財政部は国家発展改革委員会、商務部、国家税務総局、国家環境保護総局と再生資源産業分野の業界団体を組織し、全国の廃棄物リサイクルの付加価値税政策に対して広範な調査研究を行った。回収付加価値税に関連する政策が近く制定されるが、同政策は廃棄物生産・回収・廃棄物利用のそれぞれの産業について公平に対処する。【中国環境報】

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