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環境ニュース[海外]

中国、廃棄自動車の環境管理を強化

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2007.05.25 【情報源】中国/2006.09.28 発表

 現在中国では毎年約100万台の自動車が廃棄される。また今後数年でこの数字が急速に増える。廃棄自動車の増加につれ、廃棄自動車の環境管理が新たな重大課題となっている。このため中国では廃棄自動車の解体利用産業の各種環境保護制度を制定、整備していく。廃棄自動車の解体利用の全工程に対する環境管理を実施し、廃棄自動車解体利用技術の研究開発を強化し、中国に適した廃棄自動車回収利用方針を定める。また自動車メーカーが研究開発や製造過程の全工程で汚染規制を図るよう奨励する。
 国家環保総局は現在『廃棄自動車解体利用環境保護技術規範』を作成している。技術面からこの産業の発展を規範化し、廃棄自動車回収利用企業の認定基準を定める。
 解体用技術は原始的で遅れており、解体企業の規模が小さく分散しており、環境に脅威を及ぼしている。特に自動車中の危険廃棄物、例えば廃棄酸蓄電池、廃機械油などの部分的解体利用の多くが個人の作業場で行われ、有害物質が勝手に捨てられ、深刻な環境汚染をもたらしている。またこれら遅れた回収技術の回収率は低く、資源の浪費が深刻になっている。
 この局面を転換させるため、中国政府は一連の措置をとった。2001年、国務院が『廃棄自動車回収管理弁法』を公布、施行し、国が廃棄自動車回収業者に特殊産業管理を実行し資格認定制度を実行するよう規定した。2006年、国家発展改革委員会、科技部、国家環保総局は共同で『自動車製品回収利用技術政策』を公布し、廃棄自動車回収利用促進の角度から、自動車の設計、製造、廃棄、回収、再利用などの項目に対し指導的意見を示し、2010年までに廃棄自動車回収利用の各種管理制度を続々と定めるとしている。
 自動車メーカーは廃棄自動車回収過程の中で重要な立場にある。このため国家環保総局は容易に解体、回収できる自動車を設計、製造するよう支援していく。また自動車環境ラベル製品基準を改定し、自動車環境ラベル製品認証を強化し、国家環保総局が財政部門とともに政府調達中にグリーン自動車を優先的に購入する政策を打ち出していく。【中国環境報】

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