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環境ニュース[海外]

中国 環保総局が自動車環境生産一致性検査不合格企業を処分、日系企業も

大気環境 交通問題】 【掲載日】2007.05.25 【情報源】中国/2006.08.10 発表

 国家環境保護総局は、先日、江西昌河鈴木汽車有限責任公司、山東凱馬汽車製造有限公司、江蘇如皋市柴油機廠、山東シ博汽車製造廠、上汽通用五菱汽車股フン有限公司、安徽華陽汽車製造有限公司、浙江豪情汽車製造有限公司、浙江新柴動力有限公司の環境保護生産一致性検査に不合格となった自動車メーカー8社を処分し、期限内改善を求めた。これは、国家環境保護総局が環境保護生産一致性検査に不合格となった自動車生産企業に対する、初の公開処分である。
 「環境保護生産一致性」とは、自動車会社が生産する製品は、車型審査で認可された性能と一致させなければならず、自動車生産会社は、生産管理を強化し、製品は環境保護生産一致性基準を満たすようにしなければならないというものである。中国では、国I、国II排気ガス基準を制定した際、新しく生産される自動車に対し、車型審査と生産一致性の二つの排出制限値を同時に満たすことを要求した。2004年10月、国家環境保護総局は、「小型自動車環境保護生産一致性監督管理の展開に関する公告」を公布した。同公告では、以下の内容を定めている。生産企業は、小型「自動車汚染物質排出制限値及び測量方法(II)」(GB18352.2−2001)と「自動車加速運転騒音制限値及び測量方法」(GB1495-2002)の関連規定に従い、企業自身の環境保護生産一致性遵守体系を構築しなければならない。環境保護生産一致性の要求を満たすために、企業は「環境保護生産一致性保証計画書」を作成する。国家環境保護総局は、全小型自動車に対し環境生産一致性監督サンプル検査を実施し、不合格の車型については、生産企業が規定の期限内に改善する。改善期間内は対象車型の生産を停止し、同時に新しく生産された不合格車に対して補償的措置を採る。改善後もなお不合格の場合は、国家環境保護総局が同車型の認可公告を撤回し「大気汚染防止法」第53条に従って関連生産企業を処分する。2005年1月と5月に、国家環境保護総局は「大型自動車及び車用エンジン環境生産一致性監督管理の強化に関する公告」(2005年公告第1号)と「二輪車環境保護生産一致性監督管理の実施に関する公告」(2005年第19号)を公布した。これまでに、中国では小型自動車、大型自動車及び車用エンジン、二輪車を含む新車環境保護生産一致性監督管理を全面的に実施している。
 今回の調査結果を全体から見ると、大部分の企業は国家関連環境法を遵守し、環境保護生産一致性保証体系を構築し、生産管理を強化して、製品が環境保護生産一致性の要求を確実に満たすようになっている。しかし一部少数企業の保証体系は構築されておらず、整備されていない問題もある。問題企業は主として3種類がある。第一に、サンプル車が不合格で排気ガス基準に達していない。第二に、企業内に環境保護生産一致性保証体系が構築されていない。第三に、企業の環境保護生産一致性保証体系が実行されておらず、5項目以上の指標が不合格となっている。これに対し、国家環境保護総局は、これらの企業に3ヶ月と1ヶ月の期限内で改善することを求め、改善期間には新型車の企業者型認可を停止する。【中国環境報】

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