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環境ニュース[海外]

中国 国産水素燃焼自動車開発成功

大気環境 交通問題】 【掲載日】2007.05.25 【情報源】中国/2006.08.03 発表

 ガソリンと水素の混合燃料を使う1.6リットルエラントラ乗用車(ヒュンデ)が、先日北京工業大学自動車工程系・北京益麦斯(EMS)科技公司・北京飛馳緑能電源技術有限公司により共同で改造された。
 この車には、自主設計開発された圧縮水素供給システム、多点電気制御水素噴射システム、試験評価装置が装備されているが、その他の部分には改造が加えられていない。このため純水素燃焼動力、ガソリン・水素混合燃焼動力、純ガソリン燃焼動力を選択できる。純水素燃焼動力を活用する際には、HCとCOはほぼゼロ排出であり、高負荷時にはNOxが多く排出されるが、解決策は既にある。ガソリン・水素混合燃焼動力を活用する場合は、低温起動、暖房、低速、低負荷時に純水素動力に切り替え、ほぼゼロ排出となる。中度負荷時には、ガソリン・水素混合動力として、排気ガスとガソリン消費は少ない。高負荷時は、ガソリン動力とし、自動車の高負荷時の動力性を確保する。
 ガソリン・水素混合燃焼動力により、水素使用量を大幅に節約できる。圧力20MPa、容積70リットルの水素で200km以上走ることができる。ガソリン・水素混合燃焼動力では、水素で低温起動をするのでほぼゼロ排出である。このため排気ガスはユーロIV基準を満たす。現在、この改造型自動車は、純水素と混合水素燃焼動力で350km走ったが、安全上の問題やbackfire現象は発生しておらず、高負荷による震動も制御されている。現在、全体の性能改善を進めており、水素消費の削減や高負荷時NOx排出問題を解決していく。【中国環境報】

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