一般財団法人環境イノベーション情報機構
中国 広東で電子廃棄物処理センターを建設
【ごみ・リサイクル 産業廃棄物】 【掲載日】2007.05.25 【情報源】中国/2006.07.25 発表
広東省第11次5ヵ年計画によれば、今後5年間に、同省で5ヵ所の区域的廃電子機器集中処理センターを建設し、同時に既存の処理設備をグレードアップする。同省は電子廃棄物輸入大省であり、電子固形廃棄物管理に多くの空白が存在している。同省には散在・小規模・低コストの固形廃棄物処理が蔓延しており、大量の廃電器・廃プリント基板・廃棄ゴム・廃棄電線ケーブルの燃焼や簡単な処理などで、生態環境を破壊している。南海大瀝、潮陽貴嶼、清遠龍塘などはその典型であり、既にメディアに何度も取り上げられている。2005年のデータによれば、同省で発生する廃電子機器は48万トンに上るが、同省の電子廃棄物汚染防止の水準が遅れているため、電子廃棄物処理の専門化・集約化・社会化の程度が低く、既存の処理設備の数では処分需要を満たすことができず、電子廃棄物処分状況は非常に深刻となっている。
同時に、電子廃棄物の資源回収利用を実現するため、今後5年間に、全省5ヵ所の区域的電子廃棄物総合処理センターを建設し、各区・県で少なくとも1ヵ所以上の収集センターを設置し、廃電子機器収集率を70%、資源回収利用率を60%に到達させる。【中国環境報】