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環境ニュース[海外]

中国 2005年の環境配慮型自動車プロジェクトと今後の自動車環境計画

大気環境 交通問題】 【掲載日】2007.05.24 【情報源】中国/2006.01.26 発表

 2006年は中国第11次五カ年計画の第1年であり、中国自動車汚染対策の重要な折り返し点である.この1年で、国家環境保護総局は自動車汚染防止の法律法規、基準体系と自動車汚染防止監督管理体系をさらに整備する。同時に、国家環境配慮型自動車プロジェクトを大々的に推進し、自動車汚染防止情報化整備も強化する。
 2005年は、新たに生産する自動車には車型審査を行い、全面的に国家第二段階排出規制を実施した。環保総局は毎月、国家第二段階排出基準に合格した自動車を公表した。7月1日前には環保総局は3回公表し、7月1日に全面的に国家第二段階排出規制を実施し、第一段階排出基準しか満たさない自動車には審査を行わないようになった。12月からは国家第三段階排出基準の審査を開始した。
 大型車と二輪車には基準一致に関する監督管理を行った。2005年2月環保総局は「大型自動車及びそのエンジンに関する環境保護生産基準一致監督管理に関する公告」を出し、大型車への基準一致監督管理を実施した。5月には「二輪車環境保護生産基準一致監督管理に関する公告」を出し、二輪車への基準一致監督管理を実施した。この中ではメーカーに対する基準一致検査免除の条件も示した。8月には環境基準一致検査免除企業リストを公表し、メーカー基準一致検査免除制度を整備し、政府管理から企業自主管理へと環保総局の管理方式を転換した。
 北京市が2005年12月前に国家第三段階排出基準を実施することを国務院が認可したことを受けて、環保総局は「新車に対する国家第三段階排出基準審査に関する公告」を出した。
 自動車使用管理も大きく前進した。2005年3月に環保総局は「2005〜2007年自動車汚染防止要求配布に関する通達」を出し、全国各地の自動車使用管理に具体的な要求を示した。6月には「点火式エンジン車排気ガス汚染物排出限界値及び測定方法」基準を定めた。
 ガソリン低硫化事業も前進し、2000年にガソリン無化を達成したのに続き、環保総局は国家発展改革委、財政部、科技部、税務総局や中国石油、中国石化、国内各研究機関、米国EPAとともに2005年7月14日に低硫化国際シンポジウムを開催し、ガソリン低硫化に本格的に着手した。
 2006年、環保総局は引き続き自動車汚染防止事業を強化し、特に以下の分野を重点とする。
[1]自動車汚染防止の法整備:環保総局は「自動車汚染防止条例」を5年以内に定めることを目指す。
[2]自動車排出基準体系の更なる整備を目指し、軽自動車の国家第5段階適用、大型車の耐久性、二輪車、非道路車両、船舶、航空機の基準整備を重点とする。
[3]自動車汚染防止監督管理体系の強化:新たに生産される自動車の汚染監督管理を引き続き強化し、環境リコール制度などを整備する。
[4]ガソリンや添加剤の監督管理を強化し、その登録制度を整備する。積極的にガソリン低硫化を進め、中国クリーンガソリン発展計画を定める。
[5]積極的に「国家環境配慮型自動車」プロジェクトを推進する。すでに「国家環境配慮型自動車実施方案」パブリックコメント版を公表した。
[6]自動車汚染防止情報化整備を強化する。特に中国自動車汚染・燃料品質データバンクシステムを重点的に整備し、定期的に中国自動車汚染防止年報を公表する。
【中国環境報】

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