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環境ニュース[海外]

中国 天津:節水型都市を建設

水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2007.05.15 【情報源】中国/2005.05.11 発表

 天津市の工業用水の循環利用率は2004年までで86%、全国平均(52%)に比べ34ポイント高い。一万元生産額あたりの取水量は第8次五ヵ年計画末(1990年)の101.4m3から25m3に下がり、国内ではトップクラス、先進国のレベルに近づいた。
 同市は水資源が不足しており、1人当たりの水資源占有量は160m3、全国平均の7%にすぎない。このため同市は節水対策を重視してきた。市政府は先ごろ5つの節水通達を出し、《天津市節約用水管理弁法》を公布した。また、市人大常務委員会が審議批准した《天津市節約用水条例》は、全国で初の節水に関する地方条例である。都市生活、工業製品及び農業用水の水量に基準を定めた。
 さらに同市は、産業構造の調整を通し、紡績、製紙等エネルギー消費が大きく技術的に遅れている企業を淘汰した。また、1.1億元を投入し200余りの節水技術改造プロジェクトを実施。ハイテク節水技術の開発・導入により、水消費量を減らし、工業用水の循環利用率を高めた。6000企業に計画用水の審査を行い、合格率は90%以上で、126企業が市政府より節水型企業と命名された。
 同市は、海水資源の工業用冷却用水への利用の開発も積極的に進め、2004年、工業冷却循環水濃縮倍率を2.0から3.5に引き上げ、14億tの海水を直接利用した。海水淡水化能力も500万tに達した。農業節水灌漑面積は60%に達し、年間節水能力は7億m3に達する。
 天津開発区新水源公司は国内先進技術である二重膜法を採用し汚水の高度処理を行っている。生産される再生水は日量3万t。一部重点企業は、積極的に工業廃水の再利用技術を開発、再生利用能力は日量1.7万tに達し、主に工業、農業灌漑、緑化、生活雑用水・トイレ洗浄水に利用されている。【中国環境報】

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