一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス 建設廃棄物の削減計画を提案
【ごみ・リサイクル 産業廃棄物】 【掲載日】2007.04.17 【情報源】イギリス/2007.04.02 発表
イギリスで、年間1億900万トンに上る建設廃棄物を削減するための提案が4月2日に公表され、一般意見募集にかけられた。地方環境担当のブラッドショー大臣は、EU第2の規模を誇るイギリス建設業界は、年間4億トンの固形原料のうち3分の2しか利用せず、残りは埋立処分にしている と指摘。また、不法投棄される廃棄物の3分の1が、建設・解体廃棄物であることから、地域住民の生活に悪影響を及ぼしているとして、「建設業界がこの問題に真剣に取り組む姿勢を見せることが重要だ」と述べた。
本提案は、イングランドにおける25万ポンド以上の規模のプロジェクトに「建設工事現場廃棄物管理計画」(SWMPs)の策定を義務付け、工事現場から出される廃棄物についてアセスメントを行い、リユース、リサイクル、処分方法を詳細に示すよう求める。また、50万ポンド以上のプロジェクトにはより厳格な報告と審査プロセスが適用される。
SWMPsの利点としては、(1)建設業界全体のコスト削減、(2)不法投棄業者の締め出し、(3)建設現場の安全性向上(原材料の適切な管理、リサイクルのために必要な場所の確保等)等が挙げられる。
意見募集期間は7月9日まで。【イギリス環境・食糧・農村地域省】