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環境ニュース[海外]

暖房用石油の硫黄含有量規制を強化

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2001.10.22 【情報源】ドイツ/2001.10.10 発表

 ドイツ連邦政府は、大気中のSO2による環境負荷を軽減するため、暖房用軽油に含まれる硫黄の上限値を0.1%に強化することとした。この規制値は、2008年1月1日から適用される(現在は、0.2%)。他方、暖房用重油については、2003年1月1日から、硫黄含有率1.0%となる。
 上記の内容をもつ政令は、10日に閣議決定されたが、これによってEU指令(1999/32/EU. 1999年4月26日)が国内法化されたことになる。この指令は、暖房用石油の燃焼により大気中に放出されるSO2を減少させるもの。ドイツは、この規制強化によって3.4万トンのSO2を削減することができる。これは、現在、500万世帯が1年間暖房を使用した場合に生じるSO2排出量に相当する。
 ドイツは、数年前から暖房用重油に含まれる硫黄量を規制してきた。しかしながら、他のEU構成国においては、大気に排出されるSO2について、暖房用重油起源のものがかなりの量を占めており(1990年において、SO2全体の20%)、増加傾向にある。【ドイツ連邦環境省】

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