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環境ニュース[海外]

中国 ハイブリッド車開発は“公共交通優先”

大気環境 交通問題】 【掲載日】2007.03.09 【情報源】中国/2006.05.25 発表

 国家発展改革委員会は先日、東風ハイブリッド公共交通車EQ6110HEVの販売を許可した。
 中国はハイブリッド車の研究開発を重視している。中国電動自動車の研究開発で、ハイブリッド車は関連の専門家や指導幹部から優先発展の対象とされた。
 ハイブリッド車研究を行っている中国メーカーは第一汽車、上海汽車、東風汽車、長安汽車、奇瑞汽車、吉利汽車、比亜迪汽車など。2002年、一汽は国家863計画に「ハイブリッド客車」と「ハイブリッド乗用車プロジェクト」を申請し、一定の成果を挙げた。東風集団のハイブリッドバスは2005年7月に最終モデル車テストを終え、検収も通っている。長安集団が完全な独自の知的財産権を持つガゼル・ハイブリッド車は既にモデル車を生産している。
 業界内の専門家は理性的に警告を発している。ハイブリッド技術は複雑なシステム工学である。関連産品開発ではまだ未成熟で、産業化を目指すならば、これは大きな障害になる。現在、中国企業がハイブリッド車製品を速やかに普及させるには、要となる技術開発や部品はやはり外国企業に依存している。しかし今後中国独自のハイブリッド車が作られるようになるだろうが、依然製品の核心技術がなく、財産権はあっても特許がなく、技術の空洞化を招くという問題は解決できない。
 ハイブリッド乗用車に比べ、中国のハイブリッド客車開発には強みがあるので、ハイブリッド客車を優先的に開発するべきであろう。中国の客車工業の基礎は比較的しっかりしており、中国ハイブリッド客車の自主ブランドを早期に生み出すのに有利である。【中国環境報】

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