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環境ニュース[海外]

中国 寧波:再生資源加工産業の推進により循環経済整備を加速

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2007.03.09 【情報源】中国/2006.05.15 発表

 寧波再生金属資源加工園区は、中国で専門的な輸入再生資源加工区であり、全国ネットワーク管理実証工業団地である。寧波税関は工業団地建設支援の過程で、新型の監督管理モデルを積極的に作り上げ、各種科学技術手段によるネットワーク管理を実施し、社会資源を保護し、社会環境を保護し、再生資源加工産業を環境配慮型産業に変えた。
 国の廃棄物輸入管理に対する要求は非常に厳密で、審査過程が多く、通関に要する時間も長く、監督管理は難しい。そのため寧波税関は積極的な措置を採り、効果的な監視管理を行っている。金属スクラップが港から陸揚げされた後、税関監督管理専用車隊によって税関指定の専用道路に沿って、貨物を港から工業団地の税関監督管理場に運び検査する。輸入金属スクラップに対して実行される「専用車隊、専用道路、専用置場」の管理モデルは貨物に対する厳密な監督管理が担保されると同時に、貨物の通関効率を大いに引き上げた。寧波税関は現行の科学技術的手段によって、工業団地の全関係車両にGPSグローバル位置測定システムを搭載し、衛星位置測定技術を利用して、デジタルマップ情報システムを結合し、専用車両の動態・位置・状態監視・監督管理・通報救助・情報諮詢機能の全面的監督管理とリアルタイム制御を実現した。このほか寧波税関の工業団地税関監督管理場の出入り口にコンテナ番号識別システム、電子カーナンバー識別システム、輻射自動測定システム、デジタル重量計データ接続などを導入し、工業団地の税関コンピュータ化管理システムと連結させた。統計によると、現在の平均貨物通関時間はすでにかつての5日から2日に短縮し、これだけで毎年園区企業が直接節約できる保管費・停泊費などの生産コストは300万元余りに達している。
 2003年から2005年末までに、工業団地は160万トンの輸入再生金属資源を加工利用しているが、開発原生鉱物と比べ、有色金属類だけで石炭換算215万トン分の省エネをし、1.1億トンの節水、固形廃棄物排出を5424万トン減らし、二酸化硫黄排出を3.3万トン減らした。
 寧波税関は科学技術によりネットワーク管理を実現し、中国国内の再生資源の輸入加工管理に新しい活路を拓き、地方企業が収集管理・加工・汚水の固形廃棄物処理が一体となった工業団地を建設するのを助け、工業団地に封鎖式監督管理を実行し、重度汚染廃棄物の輸入を厳しく管理する。初期統計によると、2005年にこの工業団地内で、寧波税関が法により退去させた国家環境保護基準に合わない廃棄物は26件、約869.15トンになる。
 現在、寧波再生金属資源加工工業団地の事業規模はすでに6億元に迫っており、開発面積は136haとなり、64の生産加工区を建設している。万吉、櫻花、日華など64の中外合資企業や外国独資企業が入っており、生産労働者は約1万1500人で、生産加工能力は日量155万トン、年間生産額は41.2億元に達する。廃金属回収利用の状況は良好である。【中国国家環境保護総局】

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