一般財団法人環境イノベーション情報機構
中国 環保総局とダウケミカル社・クリーナープロダクション実証協力事業で好成果
【エコビジネス 環境マネジメント】 【掲載日】2007.03.09 【情報源】中国/2006.04.13 発表
国家環境保護総局と米国ダウケミカル社「クリーナープロダクション実証協力プロジェクト」は2005年に始まった。期間は3年で、主に製薬、印刷、電気めっき、製紙、造酒など汚染のひどい産業でクリーナープロダクションを実施する中小企業を選択する。ダウケミカル社が総額600万元の資金を拠出し、同プロジェクトを支援している。2005年度の協力プロジェクトは順調に進んでおり、7つの省・市の19企業が同プロジェクトに参加し、化学工業、印刷、造酒、電子、食品などの多数の産業をカバーしている。また地方環境保護局・クリーナープロダクション審査機関と19の実証企業の250数名の代表がセミナーに参加し、実証省・市のクリーンナープロダクションを推進した。2005年度プロジェクト実施過程で、遼寧省環境保護局、浙江省環境科学研究院、深セン競華電子有限公司などの12の実証機関が成績優秀のため優秀実証機関に評された。
クリーナープロダクション審査を通して、19の企業が合計798プランを提起し、そのうち低コストのものが660件、中高コストが138件であった。またすでに実施されたプランは538件、その経済効果は1725万元で、年換算効果は10349万元である。環境効果は、廃水38.3万立方メートル減少、排気ガス553.5t減少、廃液432.39t減少、固形廃棄物487t減少、節電83.51万W、スチーム27797t節約、節水170.91万t、石炭2557t節約となった。実施予定のプランは91件で、その経済効果予想は2億4006万元で、環境効果はさらに拡大すると予想される。
2006年プロジェクトでは北京市、内蒙古自治区などの7つの省、自治区、直轄市の21企業でクリーナープロダクション審査テストを展開する予定。
優秀実証機関は次の通り(順不同)
1.遼寧省環境保護局 2.江蘇省環境保護庁 3.広東省環境保護局 4.深セン市環境保護局 5.浙江省環境科学研究院 6.遼寧省クリーナープロダクションセンター 7.江蘇省クリーナープロダクションセンター 8競華電子(深セン)有限公司 9.瀋陽化工股分有限公司 10.山西三維集団股分有限公司 11.江蘇華昌化工股分有限公司 12.青島ソーダ股分有限公司
【中国国家環境保護総局】