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環境ニュース[海外]

EPA、発電所からの水銀排出削減を決定

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2001.04.04 【情報源】アメリカ/2000.12.14 発表

 12月14日、EPA長官は、人の健康と環境を守るため、初めて、火力発電所からの水銀の排出の削減をクリントン政権が要請することを公表した。火力発電所は、アメリカ最大の水銀排出源である。EPAは、2003年までに規則案を提案し、2004年までに最終ルールを公表する予定。
 水銀への曝露は、神経系統の損傷および発達障害を引き起こす。特に、発育中の胎児は、水銀の影響を最も受けやすい。主に汚染された魚を摂取することで、水銀に曝露することになる。
 今回の決定は、大気浄化法に基づいてEPAが行ってきた、発電所が排出する有毒大気汚染物質に関する研究報告に基づくものである。この研究成果は、1998年2月に議会に報告されているが、検査した有害汚染物質のうち、水銀が人の健康面で最も懸念されると結論づけられている。また、これ以前の研究で、アメリカでは、人為起源の水銀汚染の最大の発生源は、火力発電所であることが示されている。この結果を踏まえ、EPAは、大気浄化法に基づいて規則の策定を行うか判断することとなり、今日の決定に至ったわけである。
 新たな規制が実現される2005年には、人為起源の水銀排出量が、1990年レベルから50%減少する見込み。
 なお、今日の決定は間もなく連邦官報に掲載されるが、EPAの水銀に関するウェブサイトでも見ることができる。【EPA】

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