一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ 超低硫黄ディーゼル燃料 ガソリンスタンドの店頭に
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2006.10.20 【情報源】アメリカ/2006.10.10 発表
超低硫黄ディーゼル燃料(ULSD)が、アメリカのガソリンスタンドで販売されるようになった。ULSDは、ディーゼル燃料中の硫黄分を97%削減した(従来の500ppmから15ppmに)ものである。ブッシュ政権のクリーン・ディーゼル規則は、燃料とエンジンを一体的に改善することにより、ディーゼル・エンジンから排出される大気汚染物質を90%以上削減することをねらいとしている。これが完全に実施されると、ULSDは、年間で260万トンのNOx、および11万トンの粒子状物質の削減に寄与することとなる。
このほか、ULSDにより、クリーン・ディーゼル乗用車、ピックアップ・トラック、配達用車両の市場が開かれることとなる。これらは、現行のものよりも30%程度効率的で、同程度のCO2排出量の削減が図られる。【EPA】