一般財団法人環境イノベーション情報機構
飲料容器のリターナブル率下がる
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2001.10.02 【情報源】ドイツ/2001.09.24 発表
ドイツでは、ワンウェイの飲料容器が増加し、リターナブル容器が減少している。飲料全体(ミルクを除く)のリターナブル率は、1991年の71.69%から、1999年には68.68%へと下がってきている。連邦環境大臣トリッティン氏は、このような数字は、缶、ガラス及びプラスチックから作られるワンウェイ容器についてデポジット義務を課すことが喫緊の要請であることを示すものであると語った。同氏は、さらに、このような傾向を急に止めることができなければ、ドイツの景色は、ビン缶によってごみの山になってしまうであろう、と述べた。
現行法によれば、リターナブル率が、72パーセントを繰り返し下回る場合には、ワンウェイ容器にデポジット制度を導入しなければならない。1997年以来このような状態が続いている。リターナブル容器使用の減少は、ビール缶利用の増加、ワンウェイのプラスティック容器の増加によるところが大きい。後者の利用は、ここ数年の間で倍以上に増えた。1999年の結果を踏まえ、1997年・1998年の再調査結果が公表されると、6ヶ月の経過期間を経て、まず、ビール及びミネラルウオーターのワンウェイ容器についてデポジット義務が発生することになろう。ただし、なおベルリン上級行政裁判所に事案が継続されているため、この結果は公表されていない。【ドイツ連邦環境省】