一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ・トルコ両政府、環境保護分野における協力関係を強化
【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2006.10.17 【情報源】ドイツ/2006.10.04 発表
ドイツのガブリエル環境大臣は、10月3日から6日にかけてトルコを訪問し、トルコの欧州連合への加盟条件を整えるためにも、今後、両国の環境協力関係を促進していくことを確認した。特に、再生可能エネルギー及びエネルギー効率化の分野が重点になるという。また、トルコ環境省は、環境に関するインフラ整備に、2023年までに600億ユーロを投じることを発表した。10月4日に、両国政府が同意した協定は次のとおり。
(1)トルコにおける環境基準の改善には、EU、ドイツをはじめとする個々の加盟国を通じた支援やアドバイスが重要であることを確認。
(2)トルコ政府によるEU環境基準達成のためのノウハウの構築を目的に、両国間によるコンサルティングプロジェクトが特に重要であることを確認。
(3)トルコにおいて、気候保護のための共同パイロットプロジェクトを実施する協定に署名。このプロジェクトにより、気候に配慮したトルコ経済の発展と市民の合意を得る効果が生まれることが期待される。
(4)ガブリエル大臣は、ドイツの関係者が、トルコとパートナーシップを構築し、それを促進するべきであると強調。特に排水処理、廃棄物処理、自然保護の分野における技術移転がこれに該当する。今月末には、アンカラで、廃水処理技術に関するドイツ・トルコ共同会議が開催される予定である。
(5)両国の学術界、経済界、市民団体、そして地方自治体における環境協力を促進することを確認。この模範的な事例としては、ドイツの応用的物流マネージメント研究所とトルコのAntalya市との間に結ばれた協定が存在する。【ドイツ連邦環境省】