一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州委員会 土壌保護戦略を提案
【水・土壌環境 地下水/土壌汚染】 【掲載日】2006.10.03 【情報源】EU/2006.09.22 発表
欧州の土壌がこれからも健全で、かつ人間の活動や生態系を支えていくことができるよう、欧州委員会は、9月22日、「土壌戦略」を提案した。土壌戦略は、コミュニケーションペーパー、土壌に関する枠組み指令案および影響評価で構成されている。
このうち、土壌枠組み指令は、共通の原則や目標、対策を示すもので、EU加盟国に対して、土壌汚染の検出、対策、予防的な措置などに関してシステマティックなアプローチを採用するよう求める。各加盟国は、土壌浸食、有機質の減少、塩害、地すべりなどの危険性がある地域を特定するとともに、これらの地域におけるリスク削減目標を設定し、対策に関するプログラムを策定しなければならない。また、土壌汚染地域に関する目録を策定し、浄化に関する国の戦略を策定しなければならない。
なお、欧州委員会では土壌を保全、保護及び回復させるための共通したEUの枠組みを設定しつつ、加盟国には当該地方における状況に最も適合した方法を実施できる柔軟性を残している。
土壌戦略は、EUの第6次環境戦略に基づく7つの分野別戦略のうち、最後のものである。【欧州委員会環境総局】