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環境ニュース[海外]

越境大気汚染防止でアメリカと協定合意

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2001.04.04 【情報源】カナダ/2000.12.07 発表

 環境省は本日、スモッグ原因物質の削減に関して米政府と「歴史的」合意に達したと発表した。「1991年二国間大気保全協定におけるオゾン附属文書」は、両政府が協力して、国境付近地域でのNOxおよび揮発性有機化合物(VOCs)などのスモッグ発生要因物質の削減を図ることを目的としている。
 今回の協定合意は、両国間の大気環境改善に関する環境政策協力(すでに酸性雨等の分野では合意済み)の一部をなすもので、アメリカにとってはすでに進行中のNOx排出削減プログラム(2010年までに、発電所からの排出等を削減し、夏季の越境NOx排出を43%削減することを目指す)に一致する内容となっている。マンリー外務大臣もこの合意を受けて声明を発表し、「二国間・多国間を問わず地球環境協力における国際交渉に困難はつきものだが、今回のアメリカ政府との合意は、粘り強く交渉を続ければ合意に至りうる、という意味で我々に希望を与えてくれるものだ」として高く評価している。
 カナダでも今回の合意内容は連邦政府の環境政策である「大気保全アジェンダ」の一環として取り扱われていく予定で、火力発電所からの排出削減等で2010年までに約44%のスモッグ要因ガスの削減が見込まれるとしている。
 両国政府は隔年での報告を義務付け、2004年に協定内容について再検討をする予定で、特に運輸・製造・電力分野での削減策について重視していくとしている。【カナダ連邦環境省】

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