一般財団法人環境イノベーション情報機構
フランス 猛暑で発電所からの排水温度が上昇
【水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2006.08.07 【情報源】フランス/2006.07.25 発表
フランスでは猛暑の影響で、河川の水温が非常に高くなっており、発電所の排水温度の規則値に近づいている。規制値を超えると、複数の発電所が可動停止に追い込まれるおそれがある。こうした異常な気象条件を考慮し、オラン エコロジー・持続可能な開発大臣は、予防策として、環境対策を留保しつつ、電力供給網の安定性を維持すべく、発電所の操業継続のための例外を許可した。この特例措置は、まだ実施されていない。
これらの措置は、水中酸素量の濃度、魚類の健康状態や死んだ魚の数など、発電所付近の水生生物の監視強化を伴う。例外的な措置を利用する場合、フランス電力(EDF)は、一部のダムより放水を行う。こうした放水は、流量を増加させ、水生生物の生息条件を向上させる。
また、オラン大臣は、市民が電力消費量の削減に貢献する必要性についても指摘した。【フランス エコロジー・持続可能な開発省】