国際エネルギー機関　エネルギー技術の可能性を検証　エネルギー効率化、CO2固定・貯蔵技術が鍵に

【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2006.07.03 【情報源】その他／2006.06.22 発表

　国際エネルギー機関（IEA)は、6月22日、発電部門や産業部門、運輸部門などにおける様々なエネルギー技術の可能性を検証した報告書「エネルギー技術展望：2050年に向けたシナリオと戦略」を公表した。
　2005年のグレンイーグルズ・サミットにおいて、G8首脳は、「クリーンで賢明、競争力のあるエネルギーの将来」に向け、代替的なシナリオ・戦略に関するアドバイスを提供するようIEAに求めていたが、同報告書は、これに応えたもの。
　報告書の公表に当たり、IEAのマンディル事務局長は、エネルギー効率の改善、CO2固定・貯蔵、再生可能エネルギー、さらに、受け入れ可能であれば、原子力エネルギーを含めた、完全なエネルギー技術ミックスの開発・導入・促進に向けて直ちに行動できれば、持続可能なエネルギーの将来も可能だと述べた。
　特に、エネルギー効率化は、エネルギー需要の削減やCO2排出量の削減のために不可欠であり、エネルギー効率を改善するだけで、2050年までに、今日の世界全体のエネルギー消費量の半分程度まで、エネルギー需要を削減することができるという。
　また、鍵となるもう一つの技術として、発電所などにおけるCO2固定・貯蔵技術が挙げられている。【国際エネルギー機関】