一般財団法人環境イノベーション情報機構
EU閣僚理事会 再生可能エネルギー指令を採択
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2001.09.17 【情報源】EU/2001.09.07 発表
EU閣僚理事会は、9月7日、再生可能エネルギーに関するEU指令を最終的に採択した。指令は、再生可能エネルギーの生産を増大させる枠組みを創設するもので、以下の2つの目標を掲げる。
(1)2010年までに、欧州共同体レベルで総エネルギー消費量の12%を再生可能エネルギーで賄う
(2)2010年までに、電力消費量の22.1%を再生可能エネルギーで賄う
加盟各国は、電力消費量に占める再生可能エネルギーの割合を目標値として設定することとされており、例えば、ベルギーの場合は、2010年までに6%を目指すこととしている。また、指令では、グリーン電力の認証システムについても規定しており、加盟国は指令発効後2年以内にこうしたシステムを導入することとされている。
なお、再生可能エネルギーとしては、水力、ソーラー、風力、バイオマス、バイオガス(廃棄物処理から生じる汚泥、バイオ燃料など)が主なものとされている。
EU議長国ベルギーの エネルギー・持続可能な開発担当大臣 オリビエ・ドゥルーズ氏は、指令の採択を受け、「ボンでは、ヨーロッパが京都議定書を救った。今度は、議定書を達成するための手段を提案しなければならない」と決意を語った。【EU閣僚理事会】