一般財団法人環境イノベーション情報機構
2010年までにバイオ燃料の割合を5.75%に
【エネルギー バイオマス】 【掲載日】2006.04.07 【情報源】オランダ/2006.03.15 発表
「2010年までに、ガソリンおよびディーゼル燃料に占めるバイオ燃料の割合を5.75%としなければならない」・・・オランダのファン・ヘール国務大臣は、3月15日、こうした内容の政策文書を議会下院に提出した。同国務大臣は、ガソリンおよびディーゼル燃料の供給事業者に対して、バイオ燃料の割合を高めることを義務付けたいとしている。ガソリン及びディーゼル燃料に占めるバイオ燃料の割合は、2007年までに、2%に引き上げることとされ、さらに2010年には5.75%となる。手始めに、2006年には、税制上の優遇措置が予定されている。
2%目標の義務付けにより、運輸部門からの温室効果ガスは0.7Mt減少すると推定され、さらに、5.75%目標の義務付けにより、温室効果ガス排出量は1.4Mt減少する。これにより、運輸部門は、温室効果ガスの削減に大きく貢献することとなる。
また、ファン・ヘール国務大臣は、バイオ燃料の持続可能性を強化する意向である。最低限の持続可能性基準を満たさないバイオ燃料(例えば、大規模な森林破壊につながっているもの)については、排除することを検討しており、生物多様性と児童労働については、特別な持続可能性基準を設けたいと考えている。さらに、欧州レベルでの認証システムを創設したいとしている。
なお、オーストリア、スロベニア、スウェーデンおよびリトアニアでは、バイオ燃料の割合について、既に、義務が課されている。ドイツ、フランス、チェコおよびイギリスなど、他のEU諸国では、義務付けについて検討しているところである。【オランダ住宅・国土計画・環境省】(英語版)