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環境ニュース[海外]

埋立処分場周辺住民の健康リスク調査結果を公表

健康・化学物質 その他(健康・化学物質)】 【掲載日】2001.08.28 【情報源】イギリス/2001.08.16 発表

 埋立処分場周辺の住民に対する健康リスクについて、大規模な調査結果が発表された。小地区保健統計部(Small Area Health Statistics Unit:SAHSU) は、埋立処分場から2キロ以内の住民を対象に、障害を持って生まれる新生児、未熟児、死産、何種かのガン発病の割合を調査した。調査団は1982年から1997年まで利用されていた、9565ヵ所の埋立処分場を調査。これまでで世界最大規模の埋立処分場調査である。
 SAHSUにによると人口の80%が埋立処分場から2キロ以内に住んでいるという。
 8月17日付けのイギリス医療ジャーナル(the British Medical Journal)に掲載され た調査結果の主なポイントは下記の通り。
・ガン発生率に特段の増加傾向はなし
埋立処分場の2キロ以内に住む住民で、先天性異常を持った人の割合は予想値よりも1%多い
・有害廃棄物を含む埋立処分場についてみると、2キロ以内に住む住民で、先天性異常を持った人の割合は予想値よりも7%多い
埋立処分場近辺では、未熟児の割合が約5%高いが、死産の割合に違いはない
・新たに埋立処分場が事業を開始しても、障害を持った新生児の割合は特に増加しておらず、場所によってはむしろ減少傾向である

 調査団によると、これらの原因が埋立地であることの確証は現時点では取れず、また他の要因の可能性もあるという。【イギリス環境・食糧・地方事業省、保健省、スコットランド行政府、ウェールズ議会】

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