一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[海外]

溶媒政令を閣議決定

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2001.08.27 【情報源】ドイツ/2001.08.15 発表

 連邦環境大臣トリッティン氏が提案した溶媒政令は、8月15日の閣議決定により、施行の条件が整った。有機溶媒は、地上レベルオゾンの形成に寄与するものであり、夏のスモッグの一因となっている。この政令によって、これらを5分の1に減らすことができる。
 同政令は、1999年のEU有機溶媒指令を国内法化するものだが、ドイツの現在の技術水準に対応して、EU法に上乗せする要素も含まれている。金属研磨、繊維洗浄、印刷、靴製造、薬品製造等を行う企業は、当該産業ごとに設けられた限界値を超える溶媒を用いる場合に、同政令の適用を受ける。繊維の化学洗浄を行う企業は、規模に関わらず適用を受ける。いくつかの業種については、EU指令より厳しい限界値が設けられており、EU指令の適用対象となっていない企業であっても、同政令が適用される場合がある。
 同政令は、窓、ドア、廃棄を通じて排出されるガスも対象としている。しかしながら、そのときどきの限界値の遵守に代えて、事業者は、ニス、インク、接着剤等使用物質における揮発性溶媒の量を、限界値を遵守した場合と同程度の負荷となるように削減することも許される。これによって、事業者に一定の裁量が与えられることになる。
 新しい規制は、経過期間を置いて、2007年までには既存施設にも適用される。【ドイツ連邦環境省】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク