一般財団法人環境イノベーション情報機構
2005年ポケット版環境データ集を発行
【環境学習 その他(環境学習)】 【掲載日】2005.09.28 【情報源】イギリス/2005.09.07 発表
イギリス環境・食糧・地方省は、9月7日、気候変動、大気質、水質、リサイクルなど60以上の環境データを盛り込んだ「2005年版環境データ集」を発行した。これは、毎年発行されるポケット版環境データ集としては、9回目となるもの。持続可能な開発に関する環境面の指標も盛り込まれており、また、経済、運輸、エネルギー消費及び汚染物質の排出などに関する指標の関係について、解説も行われている。さらに、今回は、農業と環境の関係に関する特集が組まれた。新しいデータ集に盛り込まれたデータの例は、以下のとおり。
●気候変動に関する最新のシナリオによれば、イギリスでは、気候変動の影響で冬は雨が多くなり、夏は乾燥する。2080年までに、イギリスの南西部では、夏季の雨量が半減するおそれがある。
●2003/4年度の家庭ゴミ、2500万トンのうち、18%がリサイクル・コンポスト化された。
●農作物を栽培している耕地は、1998年から2004年にかけて8%減少し、草地は3%増加した。
●NOx排出量は、1980年から2003年にかけて41%減少し、156万トンであった(EUの国別排出上限指令では、2010年までに116万7千トンとすることが目標)。
●再生可能エネルギー源から生産される電力の割合は、1990年から2004年にかけて、1.8%から3.6%に上昇した。
●イギリス産業界の環境保護支出は、34億ポンド(約6800億円)、公共セクターによる環境保護支出は49億ポンド(約9800億円)となっている。【イギリス環境・食糧・地方事業省】