一般財団法人環境イノベーション情報機構
EPA スタッフ・ペーパーが粒子状物質の規制強化を勧告
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2005.07.21 【情報源】アメリカ/2005.07.01 発表
EPAは、粒子状物質に関する全国大気質基準について、EPAの職員により作成された「最終スタッフ・ペーパー」を公表した。このペーパーは、科学的な不確実性が残されていることを認識しながらも、粒子状物質汚染に関する最新の科学、健康および技術に関する情報に拠り、EPAの現行の健康ベースの基準を強化する必要があると結論付ける。そして、EPA長官に対し、現行のPM10基準を見直し、「胸部粗大」粒子として知られる、直径2.5ミクロンから10ミクロンの粒子に関する新たな健康ベースの基準に修正するよう勧告している。加えて、都市部の視界を改善するために、二次粒子に関する現行基準を修正することも勧告している。
なお、このスタッフ・ペーパーに示されている評価、結論および勧告は、職員の判断であり、粒子状物質基準に関するEPAの決定を示したものではない。
EPAは、2005年12月20日までに、粒子状物質に係る基準に関する提案を公表し、2006年9月27日までに最終規則を公表するよう、同意判決により求められているが、これにより既存の基準が変更されるかは明らかでない。【EPA】