一般財団法人環境イノベーション情報機構
EPA PM2.5発生原因のひとつである旧式薪ストーブの交換プログラムを実施
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2005.07.06 【情報源】アメリカ/2005.06.16 発表
EPAは、微粒子(PM2.5)発生原因の一つである旧式薪ストーブの交換を促進するため、「アメリカ薪ストーブ交換キャンペーン」を実施している。今回、モンタナ州リンカーン郡リビー地区を対象にこのキャンペーンが実施される。このキャンペーンは、非効率かつ汚染物質排出量の多い薪ストーブを、EPAにより認証された薪ストーブ、ペレット・ストーブ、暖炉、あるいはガス・ヒーティングに代替させることを促進するもので、EPAのほか、薪ストーブ事業者、州および地方自治体によって設立されたものである。EPAは、ペンシルバニア州南西部、オハイオ州デイトン、ネバダ州ウェイシュウ郡においても交換を支援している。
アメリカ国内における微粒子(PM2.5)の排出量全体のうちの約6%が、木材の焼却による煙によるものであり、薪ストーブの使用割合が高い地域においては、その煙がPM2.5発生の大きな原因となっている。旧式の薪ストーブを、EPAの認証を受けたストーブに代替することにより、煙の発生を平均で約70%削減することができる。
リビー地区では、今後3年間で旧式の薪ストーブの代替を進めていく予定である。リビー地区およびその周辺地域は、PM2.5に係る全国大気質基準の未達成地域である。またリンカーン郡では住宅の薪ストーブ等から発生する煙が、粒子状物質の約80%を占めると推測されている。同郡も、現在EPAのPM2.5基準を達成していない。【EPA】